柳園で1泊

朝は7時に起きて荷物の整理をする。
松沢さんを連れて最後のニコニコ食堂へ。
トマトと目玉焼きのハンバーガー。目玉焼き、ヨーグルトを食べて15元。
陽関、西千佛洞を一緒した、鈴木さんがすれちがいざまに「あっ、まだいた」。
僕ほどゆっくり旅をすすめる男はたしかに、そういない。
先日のフィルム代として1000円もらった。
おつりはめんどくさいからいいということになった。
 ニコニコ食堂のカンバンと主人を写真に収めて握手でさよなら。
バスターミナルへ向かう。

敦煌→柳園行きのバスは客が一杯になり次第出発のようだ。10元。
ひたすら広がるゴビ灘。一本の道を追いおされるトラックがシルクロードだった。
雲を追いこすスピードだったそれは、
砂漠の上に雲が全くないからだった。

 柳園に到着、まず周海英のいる橘英梯運駅という。旅行社をさがす。
道ゆく人の反応は様々で見付けるまでしばらくかかった。
着いたオフィスでは、周海英は柳園駅にいるとのこと。柳園駅でしばらくまよう。
 荷物あずかり所のおばちゃんは知らないと言う。
偉そうなおばさんに話しかけるとイライラしながらも親切に教えてくれている
ようだった。バスを指していたが、何のことかわからない。

落着くために、ひとまず昼食をとる。
 米飯とスープ、菜っ葉の炒めもので17元。ウェイトレスの小姐さんは、きれいな肌と
栗色の髪で、きれいな人だった。

 ひと息ついて旅行社に向かう。赤いポロシャツの中国人にCITSと言われた。
日本語はだめなようだ。彼は敦煌のCITS隋さんに紹介されたもう一人の楊耽園さん
だということだった。
彼と共に柳園駅に向かうが、特別列車の切符はないそうだ。どうすんじゃいといった
気持ちで一杯になる。
243次の12:50発の列車を明日とってみるとのことだった。

柳園駅前の良友ホテルへチェックイン。1泊50元。押金20元。ここのフロントの
おばさんは一番嫌いなタイプ。とてもイライラしている中尾ミエといった感じだった。
部屋はツインを占有することにした。やはり同室が中国人だとイライラする。
トイレもバスもあるが水は出ないし湯も出ない。フロのフタもないから洗濯は
できない。これで50元は高過ぎるぜ。鍵キーパーの小姐さんは、ひげを
そっていなくて!!

ふてねして、6:00。周海英が旅行社にいるかと思い、向かう。
カタコトの日本語が通じる太陽能ホテルのスタッフが1人いた。
太陽能ホテルのルートで明日の切符をとってくれるそうだ。

60元。太陽能への手数料を払い領収書をもらってホテルへ帰る。
明日の食料として、ラーメンなどで40元。リンゴ5個で20元。
ホテルではリンゴとラーメンを食べた。リンゴはとてもおいしかった。