Tyuugoku Days in 1995 Diary 7/31

朝 7:30に調布を出発した.新宿駅では成田エキスプレスのホームにいたつもりだったが,
危うく逆方向の通勤電車に乗ってしまいそうになった.
そのとき成田エキスプレスの切符は持っていなかったのだが,飛行機の出発時間に
遅れそうだったので,とりあえず成田エキスプレスに乗って,車掌さんと
ネゴシエーションを取ればよいと思っていた.
だが,しかしである.成田エキスプレスは当日のチケットは扱わないそうだ.
がーん,それならしかたがない,というわけで東京駅に出た.

ここでもまたもや千葉ディズニーランド方面の電車に乗ってしまいそうになる.
焦っていると失敗ばかり起こってしまう.
東京駅,千葉ディズニーランド方面いきプラットホームにて,JRの駅員さんに聞いた
所,成田方面への快速電車は5分後に出発で1時間に1本の発車だそうだ.
これを逃すと,飛行機の時間には間に合わない.
さらに駅員さんは付け加えて「成田行き快速電車のホームはここから500メートル
以上先だよ.」と,焦りまくっている僕にとどめをさしてくれた.
「走れば間に合うでしょ.」と,言い残して全力で,目的のホームへと走った.
私の荷物はショルダーバッグ一つ,とても海外旅行には見えないと思う. しかし,
走る分には身軽で良い.

なんとか電車には間に合った,しかし本当に胸が苦しくなるまで走ってしまった,
前途多難だ.空港への集合時間は10:00ということだったが, この電車
いちいち停車が多くて,到着は 10:45にはなりそうだ.
あーあ,今回の中国旅行は多くの苦難を予想はしていたが,日本を出発するところで
The END なのかなあ. 悔しかった. 時間の見積もりはもうすこしきちんとしておく
べきだった.

チケットには時間厳守とあったので,なおさら不安だった. JR成田駅にて成田空港
行きと後部4車両切り離しの為,電車は5分程停車するようだ.
今回のツアーでお世話になっている旅行代理店であるふぁすコミュニケーションズに
電話をいれて,集合時間に遅れる旨を伝えようと思った.
以外にも電話に出たの担当の城田さんだった.

僕はてっきり城田さんは空港で待ちぼうけをくっているのだと思っていたのだが,それは
違ったようだ.
城田さんというのが恐い人で,今日のように集合時間におくれようものなら,
「時間も守れないような人間は,海外旅行に行く資格は無いぞ.」
なんて厳しいことを言われるとおもった.
また意外なことにも,電話越しの城田さんの言葉が
「出発1時間前迄に到着すれば,空港へはぎりぎりで大丈夫ですよ.」
といった感じのものだった.
きっと集合時間に遅れるツーリストはたくさんいるのだろう,慣れた様子の
軽い城田さんだった.

無事飛行機に乗り込むことが出来た.隣の席に座ったのは 田口祐子さんという
大学4年生, 埼玉の女子大に通っているそうだ, 彼女は北京の友人宅へ,
8/31日まで滞在するとのこと.
僕の旅の目的地がシルクロードであることを述べたら,ぜひシルクロードらしい
手紙をくれとのこと.
僕は田口さんに,いかにもシルクロードな絵はがきを出すと約束した.
北京空港に到着してからも田口さんにはお世話になった.それは往々にして
中国語の問題なのだが,このままずっと田口さんに頼っているわけにもいかないので,
田口さんとは空港で別れた.
空港にて,日本円 5万円を中国元に両替した. 4100元位になった.
空港の玄関を出て,僕は途方にくれた.時間は夕方6時,今日の宿はどうしよう.
とりあえずガイドブック(地球の歩きかた)から適当なホテルを選んで,
電話にて予約をとることにした.
しかし,私には電話のかけかたはわからなかった.空港の公衆電話にて
受話器を取って,小銭をいれて見ると,発信音が変わったような気がしたが,
電話番号をプッシュしても,発信音に変化はないみたいだ.
電話はだめかと思い,今度はバスに乗ることにした.
しかしこれも乗りかたがよくわからない.

空港周辺を歩きまわっていると,何人かの中国人がはなしかけてくるのだが,
タクシーかなにかの客引きだろう, もちろん私は彼らの話す中国語は
わからない. とても早口で聞き取ることもできない.
しばらく,空港周辺を歩きまわって,けっきょく空港の飯店案内にたよることにした.

西洋人が話をしている。 英語は通じるのだろう。
案内所で280元のホテルを紹介してもらい、リムジンバスに乗る...
が降りる筈の所を乗り過ごしてしまう。

タクシーでホテルまで... と思ったが、 タクシーの運ちゃんも
中砂ホテルの場所が分からないと言う。
仕方ないので、バスで降りる筈だった所までタクシーで運んでもらった。

今日はお祭りのようだ。 あちこちの広場では 扇をもって盆踊り
のようなジェンカのような踊りを踊っている。
しばらく眺めていた。

また流しのタクシーを捕まえて、何とかホテルに到着。
今日は大変だった。